風の環プロジェクト・出雲大社2025
2000年バチカン以来、インド・ブッダガヤ、USA・ネイティブ・アメリカンの聖地 デビルズタワーなどへの人類の聖地とも言える場にモニュメント永久設置を行なって きた彫刻家・画家武藤順九氏より、世界での風の環プロジェクトの一環として東日本 大震災3.11モニュメントの原型となった1/3モデルを御大社に寄贈奉納し、後世に世界 平和のシンボルとして伝えたいと言う願いを受けました。
当作品は、2011年に慰霊モニュメント制作を依頼された後、2012年国立京都国際 会館にてのCOP3京都議定書15周年記念展の折に発表展示され、その後京都芸術大学瓜生山キャンパス正門に3.11モニュメント募金運動のシンボルとして展示されて来ました。
この様な経緯を担って来ました当作品ですが、全ての神々が集う日本の臍の緒とも 言える御大社への御奉納をとおして、今迄世界での風の環プロジェクトを支援して 下さった多くの方々の思いと共に、後世に世界平和への思いを伝える事が出来ればと 願っています。
一般社団法人 風の環 理事長
武藤 典子
Topics
2011年〜2024年までの間
京都芸術大学瓜生山キャンパス正門大階段に設置されていました
瓜生山学園の59段の大階段の途中には武藤順九製作の「風の環2011 -絆- 」が設置されている。イタリアの山から切り出された大理石によるこの彫刻は、石巻市に整備される震災復興祈念公園に2020年設置を目指している「風の環」の3分の1モデルである。「風の環」はすでに完成して彫刻の町ピエトラサンタのアトリエから日本に向かって船出した。
この事業「風の環プロジェクト」を一般社団法人「風の環」が支援している。武藤順九の日本における芸術活動の拠点が京都にあり、彼の思いを大きくひろげるために「風の環3.11絆プロジェクト」実行委員会が活動している。京都市は復興支援プロジェクトを行っているが、中でも特別支援プロジェクトとして、2014年2月から京都マラソンを通じて、このプロジェクトの支援を全国に先がけて呼びかけている。人々の鎮魂と追悼の思いと世界から寄せられた愛を、モニュメントの設置とともに後世に伝えたいと、私も実行委員長としてこのプロジェクトを応援している。
春風や銀のハートの耳飾 和夫
<文:元 京都芸術大学学長 尾池和夫氏>
京都芸術大学瓜生通信 2017.3.07 より引用
東日本大震災 鎮魂と追悼のモニュメント
「風の環(CIRCLE WIND) 2011 −絆−」
出雲大社に献納される1/3モデルのオリジナルは、石巻南浜津波復興祈念公園に永久設置されています。この作品は「東日本大震災 鎮魂と追悼のモニュメント建立プロジェクト」の一環として制作されたモニュメント「風の環(CIRCLE WIND)2011 −絆−」で、震災から10年を迎えた2021年3月18日に除幕式が行われました。 モニュメントは、震災で犠牲となった方々を悼み、過去・現在・未来をつなぐ希望の象徴としてその地に存在し続けることが願われています。制作者の武藤順九氏による「風の環 3.11絆プロジェクト」の活動も加わり、多くの人々の想いが込められたこの作品が、新たに出雲大社へとつながる意味を持つことになります。